前回、【割と弾ける方向け】ギターコードの仕組みという投稿をしたのだが、それを「メジャーコード編」に改題して、今回「マイナーコード編」をお送りしようと思う。
前回、
基準の音を1として(ルート音という)、そこから3音目(3度という)の音と5音目(5度という)の音を加えたのが3和音のメジャーコード
と書いた。掲載した図がこちら(ルート音がCだった場合)。
これが明るい響きを持つメジャーコード。
もうひとつ、同じ3和音でも暗い響きを持つマイナーコードというのがある。
違いは何か。
前回の投稿でも少し触れた、
Aなら3番目はC…と行きたい所だけど、実際に弾くとこの場合は暗く感じてしまう。実はAから見たCは2.5音分しか離れてないのだ。
耳にするとピンとくるけどこれがAm(エーマイナー)など小文字のmが付くマイナーコードの事
つまりメジャーコードの3度の音が半音低くなるとマイナーコードになる。
画像はルート音がAの場合。
1つの音が半音違うだけで、明るく聞こえたり暗く聞こえたりするのだから、人間の感覚も不思議なものだなと思う。
これをギターのコードフォームに置き換えて考えてみる。
基本的なコードの押さえ方だと、3度の音は(たくさん押さえているように見えて)じつは1ヶ所しか押さえていない。
例えばAだとここ。
ここを半音下げて押さえるとマイナー(この場合だとAm[エーマイナー])になる。
Bだとここなので
Bmはこうなる。
コードフォーム自体の情報は、ネット上であふれる程に得られると思うので、前回の投稿同様、もう一歩踏み込んで仕組みを覚えれば、押さえ方を丸暗記せずともパッとコードをその場で導き出せたり、アレンジで別の押さえ方を探したりできるのでオススメ。
●参考文献
ギターマガジン1999年10月号「ビートルズがコード進行で用いた10の技法を解明する〜コード理論に対する予備知識〜」
ギターマガジン2000年2月号「コード・ブックにさようなら」