このNHKBS「驚きのトリック映像!発掘!アナログ・エフェクト遺産」という、まだCGがないアナログ時代の映画撮影の技術を紹介する番組。
テレビを持ってないので観る事を諦めていたが、NHKオンデマンドで有料レンタルする事ができた。嬉しい。

古い映画を観るのは割と好きだ。
手作業で作られてる凄み。
この巨大なセット、実際に作ったのか!とか
この背景、手描きの絵なのか!とか思ったり、
この撮影は合成かな?とか今観ると手法がわかりやすいものもありつつ、合成だと思うけどどうやって撮ったんだろう?と考えてもわからないものもあったりする。
今観るとわかりにくい素朴な演出もあったりするが、現代では用いられない構図などが、一周して新しく斬新に見えたりもする。
あと、人はこんなに昔から「ドラマ」や「演じる」というものに魅せられてたのか、と思うと、その普遍さに親近感がわいたりもする。
そんな昔の映画の特殊な撮影を方法を、実演も交えて紹介している番組だった。
撮影アイデア自体はアナログで非常にシンプル。
一見、僕でも今ならiPhoneでできそうかなーとか思ったものもあった。
だが、番組内でその方法をいくつか実演している様子を観ると、途方もなく時間がかかる、広いスタジオがいる、被写体とカメラとの角度がとてもシビアなど、情熱なくしては撮れないものばかりだと感じた。
それらをコンピューターで処理する現代から見ると(これも作業は大変だと思うけど)、あまりにも大変すぎる!と感じる。
ただ、今もTiktokなどでストップモーションで動画を撮られてる方がいるから、アナログ特撮の魅力は健在なんだろうね。今のCG時代に、その膨大な作業をこなしている事実にそもそもまず圧倒される。
ちょっとそれたけど、この番組を観て一番感じた事は、当時発明されて間もない動くものが撮れるカメラを使って、なーんか面白い事ができないかねー?という好奇心や途轍もない時間を費やす情熱に、人間臭さや普遍性を感じた事。
生きてる時代は違うけど、人間のそういう面は好きだしいつの時代も面白いなと思う。
※なお、少年時代にジュラシックパークの映像を(映画館じゃなくてテレビでだけど)目撃した身としては、CGの表現も割と好き。例えばスパイダーマンが高層ビルを飛び回る表現は、アナログ時代にはやりたくても表現するのは困難だったろうなと思う。
⚫︎NHKオンデマンドの番組のページ
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2025152459SA000
※配信期限が過ぎたらリンクが切れてると思います。
