8/4 Ray’s Gallery Vol.2を終えて

2023.8.4 (水) 大塚MEETS ヤマノレイレコ発、Ray’s Gallery Vol.2

お越し頂いた皆様、ありがとうございました。

3年前の2020年、初めてソロライブを行った際、既に音源を作ろうと思っていた。

リリースまでに3年かかった理由は、主に2つある。

1つ目はコロナ禍。

緊急事態宣言中の真っ只中。制作を進めたり中断したりを繰り返す事となった。

2つ目は自分自身のヴォーカル。

歌った事が無いわけではなかったが、しっかりとリード・ヴォーカルをやるのは今回が初めてだった。

リード・ヴォーカル歴、せいぜい数ヶ月。

ギターに例えるなら、Fコードの押さえ方は知っていても、実際に押さえるとなると指がついていかない。自分のヴォーカルはその状態に近いと思った。思ったように体がついていかない。

誇れる様なキャリアは無いが、ギター演奏歴だけなら20数年。絵画歴はもう少し前から。その経験から、ヴォーカルも一朝一夕ではものにならないのはわかっていた。

ギターや絵と同じように、日々の積み重ねが大事だと思った。

まずは、わからない事は人に教わろうと思った。

ヴォーカルのフィジカル面はシノブ・モトーリさんに、表現面は印藤勢さんに教えを請いに伺った(ありがとうございました)。

教わった事をすぐに体現できるほど器用ではないので、教わった事を少しできるようになるまで、かなりの時間を要した。そのため、仮にスクールの様に通ったとしても、次の週にできる体になってるとは限らないので、コツを教わった後はそのまま自主的に日々練習することにした。

その間に、大塚MEETSで「雪が降る」という曲のライブビデオを撮影して頂いた。

今回リリースした音源に、その時の録音を収録した。

「歌が完璧になってから」と思っていると一生作品は完成しない。

それもこれまでの創作の経験から身に染みていたので、2022年になって、コロナ禍の様子を見ながら、レコーディングをスタートする事になった。

今回、上記の「雪が降る」以外は、LIGHT FACTORYの樋上亮さんに録って頂いた(ありがとうございました)

今回は普段のライブの様に、ヴォーカルとアコギ1本のみのシンプルな弾き語り音源にさせてもらった。

てらいのない生々しい音像が気に入っている。

配信だけではなく、フィジカルも作ろうと思っていた。

水彩画も描くので、水彩画集+CDにしたかった。

絵自体は物心ついた時から描いていて、内向的で友達が出来なかった自分にとって、周囲から「玲くん、絵上手いね!もっと見たい!」と発見してもらうツールだった。

絵のおかげでクラスに居場所を作る事が出来たので、僕は絵や芸術が好きになったし、恩があった。

しかし大人になると「発見される」事に頼りすぎてはどうにもいかず、ぼんやりと挫折していつしか描く事をやめていた。

コロナ禍になって、家にいる時間が増えたのと、みんなが閉塞感に悩まされる中で、何かちょっとでも自分にできる範囲で人に楽しんでもらえるものはないかと考えた。

絵を描こうと思った。

今思えば人のためは建前で、本当は閉塞感にあえぐ自分のために再開したのだと思う。

以前在籍していたアコギユニット、或ル日はコンセプトがモノクロだったのと、いわゆるロックやライブ的なものモチーフが白黒になりがちで、自分への感覚的な刺激としてはちょっと飽きていた。

振り子が逆に大きく振れるように、色彩豊かな絵を好むようになって、水彩画を描いていき、インスタに投稿していった。

せいぜい、いいねが30件もつけば良い方なレベルだが、海外からもちょっとリアクションがあったりしてちょっとしたモチベーションになった。

今回CDのブックレットには、インスタに掲載してる絵の中から選りすぐった絵8点と、さすがにそれだけでは物足りないと思ったため、新作4点を描き下ろした計12点を掲載した。

新作4点は、ネットに掲載せずに、フィジカルを購入頂いた方に初めて観てもらおうと思った。

結果的に物販用に新作4点のポストカードを作ったので、ライブに来て頂いた皆さんにお披露目する事となった。

レコーディング後、レコ発をやらせてもらいたいと思った。

そのレコ発のMCでも軽く話したが、曲や絵が出来上がると、その作品達は自分から切り離されて、個性を持った別の人格のように感じている。

それらが誰からも知られないまま、孤独に寂しく終わっていくのはあまりにも不憫に感じた。

そんな友人のような子供のような存在の作品が、できるだけたくさんの人に知ってもらえればと思っている。

場所は大塚MEETSで。出演者はよく最近ご一緒させて頂くJackie Jacklinさんと、最近よく打ち上げでセッションする斎藤紘綱さんに声をかけさせて頂いた(お二人ともありがとう)。

2人には、それぞれの演奏出番とは別に、ライブで20分くらい3人トークと、何か1曲共演したいと伝えた。快諾してくれた。

出演者とのトークは、Jackieさんが自身のイベントで取り入れていて、僕も参加させて頂いた。その時の雰囲気が良かったので、アイデアをお借りした。

2人とは前から何か一緒に出来たら良いねと話していたので、実現できて良かった。

紘綱さんにはトークの3人共演の構成などに相談に乗ってもらった。

Jackieさんには物販のTシャツのデザインに相談に乗ってもらった。

ありがたかった。

フィジカルやイベントフライヤーは自分で描きたいと思っていたので、諸々のやり取りと並行して描いていった。

CD、ジャケ、フライヤー、物販の制作と、その発注やライブハウスとのやり取り。かつ生計のためのその他のお仕事。

演者、マネージャー、制作業務を一手にやってみる事に挑戦した。文字通り目が回った。会社や事務所って、あるべくしてあるんだなって思った。自分のキャパを超えてしまって、周囲にご迷惑をおかけした部分もあった。

8/4レコ発。

僕が知る限りだと、来られた方々それぞれ談笑されている場面が多々あり、作品も手に取って頂いたり、場の雰囲気から、共演したお2人や観に来て頂いた皆様には概ね楽しんで頂けたかと感じた。

ああ楽しんでもらえたようで、やって良かったなと思った。

改めて、気にかけて下さった皆様、ご来場頂いた皆様、作品を手に取って頂いた皆様、携わって頂いた皆様、色々至らない点もありましたが、おかげさまで作品を世に出す事が出来ました。

本当にありがとうございました。

●音源はサブスク配信もしてます。是非聴いてみて下さい。

なお、Jackie Jacklinさんが、ヤマノレイレコ発のアフターパーティを企画してくれてます。制作エピソードなどを話す時間も設けてくれるとの事でしたので、ご興味ありましたら聴きに来て下さい。8/4の半券をお待ちの方は割引があります。

“Singin’ in the Space 4”

-“Ray’s Gallery” after party-

日程:2023年8月30日(水)

会場:space C(西武新宿線沼袋駅徒歩3分)

時間:開場18:30/開演19:00

料金:前売2000円/当日2500円(ドリンク別)

※8/4大塚MEETS”Ray’s Gallery vol.2”の半券ご提示で500円割引

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