アートと音楽、とりわけロックが好きだ。
自分でも絵を描いたりギターを弾いたりしていて、なんならその2つをクロスオーバーできないかなと考えたりしている。
考えてる内に、そういえばかつてロックとアートをクロスオーバーした様なパフォーマンスをされてたユニットがあったなと思い出した。
それがRogues Gallery。
※今は活動休止されてるそうなので、こういう方々がいたよという事を紹介するブログです。
Rogues Galleryは黒い服を身にまとった男性2人のユニット。
フランス産の自動車シトロエンに乗り、その走行音やエンジン音、外の音などをマイクで集音し、エフェクトをかける。
その音を車内に流しながら高速道路を走る。
我々観客は後部座席に乗り、それを体感する、というパフォーマンスだ。
エフェクターはギター用のものを使用されていたと記憶している。何を使われていたかまではほとんど見る機会がなかったが、少なくとも歪み系とディレイは組まれていたと思う。
2000年代はじめの頃、僕は一度だけそのパフォーマンスを体験させて頂いた事がある。
エフェクターによって加工、増幅された走行音のノイズが、高速道路を走っているシトロエンの車内に流れる。
重低音を体でビリビリ感じながら、後部座席に座る僕と、他の観客2人。運転席と助手席には、黒ずくめのRogues Galleryの2人が座っている。その間から、フロントガラス越しに外を眺める。
一定の距離ごとに立つ無機質な街灯の連続が、不思議とリズムを帯びてくる。トンネルに入ると、天井の橙色の照明の連続が、まるでタイムリープでもするかのような体感を起こさせる。
それと相まって、シトロエンの雰囲気と黒ずくめのお二人がとてもクールだった。
不思議な、貴重な体験だった。
それ以降お二人にお会いする事もなく、活動も休止されたそうだけど、あの体験は今でも時々思い出す。
※僕がギターを弾いている時にRogues Galleryのお二人がたまたまいらっしゃって、僕の演奏を褒めて下さった事がある。その時に音楽の話をして、僕がほとんど聴いてこなかったJoy DivisionとPixiesと、Nipletsという日本のバンドのCDを貸してくれた。なんだかとても嬉しくて、未だに覚えている。
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動画がありました。直接の体験にはかないませんが、雰囲気はちょっとだけ感じられるかも。